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顧問弁護士の探し方・選び方

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目次
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顧問弁護士探しを紹介だけに
頼る時代は終わった?

「顧問弁護士を探すなら、まずは知人に紹介してもらうのが一番だ」と考えていませんか?もちろん、信頼できる人からの紹介は安心材料の一つになります。しかし、残念ながら「知人の紹介」や「昔からの付き合い」という理由だけで顧問弁護士を選ぶ時代は終わりを告げつつあります。

なぜなら、紹介された弁護士が必ずしもあなたの会社に本当に必要な法務を担える弁護士であるとは限らないからです。企業の成長フェーズや抱える課題は千差万別。企業はもっと能動的に、自社に必要な役割を担える「本物の顧問弁護士」を「自分たちの目で選ぶ」という新しいスタンダードに移行し始めています。

顧問弁護士の探し方

インターネット検索・法務ポータルサイト

インターネット検索や専門の法務ポータルサイトを活用することで、地域や得意分野、企業法務への実績を絞り込みながら多くの弁護士情報を効率よく比較・検討することができます。各法律事務所のホームページを閲覧すれば、事務所の理念や具体的な注力分野、代表弁護士の専門性などを事前に細かく把握できるため、自社のニーズに合致する候補をスピーディーに見つけ出すための有効な手段となります。

弁護士会(第二東京弁護士会等)の相談窓口・紹介制度

日本弁護士連合会や各地の弁護士会(東京弁護士会、第二東京弁護士会、第一東京弁護士会など)が運営している公式の紹介制度や相談窓口を利用する方法です。弁護士会を通じて紹介を受けることで、企業法務や特定の業界トラブルに精通した信頼性の高い弁護士と確実につながることができ、初めて顧問弁護士を探す企業であっても安心して相談の第一歩を踏み出すことができます。

知人経営者・取引先からの紹介

すでに顧問弁護士を起用してビジネスを成功させている知人の経営者や、信頼できるお付き合いのある取引先から直接弁護士を紹介してもらう方法です。紹介者の実体験に基づいたリアルな評価や対応スピード、人柄などの生きた情報を事前に知ることができるため、ミスマッチのリスクを大幅に軽減しながら、信頼性の高い専門家をスムーズに選定することができます。

税理士・社労士など他士業からの紹介

日頃から自社の財務や労務管理をサポートしてくれている税理士、公認会計士、社会保険労務士などの他士業の専門家を通じて、優秀な弁護士を紹介してもらう方法です。他士業の視点から見て「企業法務に強く、実務能力が高く、コミュニケーションが円滑である」と太鼓判を押された弁護士であれば、安心して自社の法務パートナーとして迎え入れることが可能となります。

セミナー・異業種交流会での出会い

弁護士が講師を務めるビジネス向けの法務セミナーや、さまざまな業種の経営者が集まる異業種交流会などに参加し、そこで直接弁護士と名刺交換や会話を交わすことで出会う方法です。実際の対話を通じて、その弁護士の専門知識の深さだけでなく、経営に対する理解度や話しやすさ、人柄などを自分の目で直接確かめながら相性を見極めることができるという大きなメリットがあります。

自社に合う顧問弁護士の選び方

企業法務・自社業界の専門知識と解決事例が豊富か

一般の個人事件を主に取り扱う弁護士ではなく、企業法務全般に関する深い専門知識や、自社が属する業界特有の商習慣や法規制についての豊富な解決事例を持っているかを確認します。

レスポンスが早くメールやチャット等で気軽に連絡できるか

ビジネスの世界ではスピードが何よりも重視されるため、法律相談や突然のトラブル発生時に連絡をいれてから返信が来るまでの「レスポンスの早さ」は極めて重要な選択基準となります。

トラブルを未然に防ぐ「予防法務(契約書チェック・就業規則等)」に強いか

すでに発生してしまった大きな紛争を事後的に解決する裁判対応の能力はもちろん大切ですが、それ以上に「トラブルを未然に防ぐ予防法務」にどれだけ強いかが優れた顧問弁護士の大きな見極めどころです。。

専門用語を使わず分かりやすく解説してくれるか

法律上の難しい専門用語や条文をそのまま並べ立てるのではなく、経営者や現場の従業員が直感的に理解できるよう、平易な言葉で噛み砕いて分かりやすく解説してくれるコミュニケーション能力があるかを見極めます。

経営者の考えや事業フェーズ(中小企業・スタートアップ等)に寄り添ってくれるか

企業の規模や成長フェーズ(中小企業、スタートアップ、成熟企業など)によって、直面する法的課題や経営者が求めるサポートの形は大きく異なります。自社の現在の経営状況や将来のビジョン、経営者の想いに深く寄り添い、画一的な対応ではなく自社のスケールやニーズにより適した柔軟で親身な法的提案や伴走支援を行ってくれるかどうかしっかりと見極めましょう。

顧問弁護士の費用相場と料金プランの確認方法

月額顧問料の相場

一般的な中小企業向けにおける月額顧問料の相場は、おおむね月額3万円から5万円程度の範囲に設定されているケースが主流となっています。企業の規模、事業の複雑さ、依頼する業務のボリュームや難易度に応じて、より手頃なライトプランから手厚い総合サポートプランまで柔軟に用意されていることが多いため、自社の予算と得られるメリットのバランスを慎重に比較検討しましょう。

顧問料に含まれる業務範囲

月額の顧問料を支払うことで、具体的にどのような業務が基本料金の範囲内に含まれているのかを事前にしっかりと確認しておく必要があります。一般的には、毎月の定期的な法律相談(月○時間まで、または回数無制限など)、簡単な契約書のレビュー数件、日常の簡単なメール・電話相談などが基本範囲に含まれますが、事務所ごとに細かい条件が異なるため事前の確認が必須です。

タイムチャージや有事(訴訟・債権回収等)の追加費用

顧問料の基本範囲を超える長時間の面談や複雑な法的調査が発生した場合の「タイムチャージ(時間単位の費用)」の規定や、万が一の本格的な訴訟代理、示談交渉、強制執行を伴う債権回収などの有事対応が発生した際に行われる個別着手金や報酬金の取り決めを確認します。

顧問契約締結までの流れと面談時の確認事項

ステップ1:自社の課題・求める役割の整理

まずは、自社が現在抱えている具体的な法的課題や、「契約書のチェックをメインに頼みたいのか」「労務トラブルや債権回収に強くなってほしいのか」「日常の些細な相談窓口がほしいのか」といった、顧問弁護士に求める役割を社内で明確に整理します。

ステップ2:メール・電話での問い合わせと初回相談の予約

整理した条件に合致しそうな法律事務所をピックアップしたら、ホームページの問い合わせフォームや電話を通じてコンタクトを取り、初回面談や法律相談の予約を申し込みます。この段階で、自社の業種や大まかな相談内容を伝えておくことでスムーズな面談につながります。

ステップ3:面談で確認すべき質問リスト(レスポンス・得意分野等)

事前に準備した質問リスト(日常の連絡手段やレスポンスの目安、自社業界の解決実績、顧問料の範囲、緊急時の対応体制など)を手に面談に臨み、弁護士の人柄や専門性を直接確認します。相性やコミュニケーションの円滑さをチェックする極めて重要な機会となります。

ステップ4:見積もり確認と顧問契約の締結

面談を経て信頼できると判断できた弁護士から具体的な料金見積もりや顧問契約書案の提示を受け、内容を細部までしっかりと精査・確認します。お互いの合意が形成された段階で正式に契約書を締結し、いよいよ自社の法務パートナーとしてのサポートがスタートします。

やってはいけない顧問弁護士の探し方・注意点

「紹介されたから」と吟味せずにそのまま契約する

知人経営者や他士業から「良い先生だから」と紹介されたという理由だけで、自社の事業内容や課題に本当に合っているかを一切吟味せずにそのまま慌てて契約してしまうのは危険です。

顧問料の安さ(格安プラン)だけで選ぶ

毎月の固定コストを抑えたいあまりに「月額数千円〜1万円台」といった極端な格安プランの顧問料だけで選んでしまうと、いざという時の相談回数や対応範囲が非常に狭く制限されていたり、連絡しても全く返信が来なかったりするトラブルに陥りがちです。

一般民事・個人案件メインの弁護士に依頼する

離婚や相続、個人の刑事事件などの一般民事や個人の法律相談をメインに取り扱っている弁護士に企業法務の顧問を依頼してしまうと、企業特有のビジネススピードや労務管理、商取引の複雑な実務に対応できず、求めている専門的なアドバイスが得られない可能性が高くなります。

セカンド顧問(併用)という選択肢を考慮しない

「顧問弁護士は1社の事務所としか契約してはならない」という思い込みにとらわれ、自社のメインの顧問弁護士の専門分野や対応方針に少し疑問や物足りなさを感じていながら他の選択肢を検討しないことはもったいないことです。

顧問弁護士は
“選びにいく存在”に変わった

現代において、顧問弁護士は企業が能動的に「選びにいく存在」へと変化しました。本当に信頼できる法務パートナーを見つけるためには、知人の紹介や旧来の慣習に頼るのではなく、自分の目で情報を収集し、実際に話をして、じっくりと比較検討することが不可欠です。

この「選び方」そのものが、あなたの会社の経営に対する真剣なスタンスを表す時代になっています。自社に合った顧問弁護士を見つけることは、単なるリスクヘッジに留まらず、企業の成長を加速させるための重要な経営戦略の一つとなるでしょう。

牧野 誠司
監修 賢誠総合法律事務所
牧野 誠司 弁護士
牧野 誠司
選ばれ続けるには、応え続ける信念が要る

企業の課題は、時代やフェーズとともに大きく変わっていきます。当事務所では、経営者や役員の皆様から、企業法務だけでなく、個人に関わるご相談まで幅広くお受けしてきました。

変化の中でも、常に的確な判断と支援を提供できるよう、組織としての体制と専門性を磨き続けています。

“この人に任せたい”と思われる存在であり続けること。それが、私たちの変わらない信念です。

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